2011/05/02

地盤と基礎の本当 その1 業界のアブナイ現状。



アイズの住宅設計で、ハウスメーカーや他建築士事務所と「徹底的に差別化」を図っている取組の一つに「地盤・基礎の耐震化」があります。

世の中「耐震住宅」と呼ばれるのは多々ありますが、ほとんどずべてが「地上部」の対策しかしていません。
大きな木造金物や、サスペンション、ブレースといった類と言えばイメージしてもらえるのでは?。
もちろん、意味の無いことではないのですが、ここで取り上げたいのは「地上部だけの耐震」についての問題点。
これは、建築基準法の「抜け穴」が大きく関わっています。

小規模な住宅設計では、建築基準法上「構造計算」が要求されていません。
さらに、在来木造2階建ては、簡易な「壁量検討」だけで、地盤・基礎についての規制は殆ど無いのです。
だから、お客さんがイメージしやすく、訴求力の強い「大掛かりな金物」が氾濫しています。
結果、専門的で素人には分かりずらい地盤・基礎は何の対策もしないのが、住宅設計業界の現状です。

地盤の話を一番にする、メーカー・建築士事務所にお目にかかったことはあるでしょうか。
実際、無いでしょう。
基礎・地盤の専門的話をしていない・できない建築士が実は本当に多いのです。

地盤・基礎は、分かりづらいが、まさに耐震の「根底」。
分かりづらい部分をキッチリ対応するから「専門職」である意味があります。

震災での液状化は、売りたいがために、対策をせずにすませた業界の体質に問題があるのです。


つづく


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