2011/09/30

防災まちづくりコーディネーター養成講座

昨日からスタート、神奈川大学社会人講座「防災まちづくりコーディネーター養成講座」。

大学の教授だけでなく、阪神淡路で活動された方や、今、被災されている方、まちづくりに取り組む神奈川自治体の方など、講師が幅広いので、受講してみる事にしました。

今回で、六年度目だそうで、講座終了後の、防災対策人的ネットワーク構築も、この講座の目的にあるます。

建築士として、「耐震設計」は当たり前!のはず・・・「S○工法だから大丈夫」などで、業者任せで耐震監修が出来ていない事務所も散見されますが・・・


本来ハードの「耐震」は建築士として出来て当然、次はソフトへの取組へ。

さて、、この授業、どんな講義&ネットワークになるか、、、、期待感は満載です。(^^)



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2011/09/25

被災地支援は「軸」がどこにあるかで・・・

先週はなぜだが「被災地支援活動」について、話を伺ったり、話し合ったりする機会が多かった。
とても感銘を受ける話もあれば、微妙な違和感を感じざるを得ない話し合いもあった。

自分が被災地に行き見聞きしてきた以降、強く感じているのは、報道や、人からの話など、殆ど「きれい」な事しか聞けない現実。
それこそ「人の話」は、本音を話し合える相手からでないと「被災地で起きている本当のトコロ」は分からない。

自分は「被災者やその関係者に、寄り添う姿勢・慮る気持ち」を最優先にしたい。
そして、それに伴う、「行動の出る引く」がとても重要だと思っている。
出る時は出る、引く時は引く。

被災地復興の話をしていて、往々に違和感を感じるのは、その立ち居地が「自分がしてあげたいこと・やりたいこと」が先に出ているケース。
以前に出合った、某ボラセンも、さも被災者の要望のような話をしていても、実はボランティアの勝手な言動だったというケースもあった。
勿論、「やりたいこと」と「出来ること」がイコールであるに越したことはないが、「してあげたいこと」が被災地で行動に移せてない時点で「独りよがり」なのではないだろうか?

被災地での体験話など一人もしない(どうやら殆どがこれまで被災地に行った事がない)人々が集まって、自分達の職能を生かしたいと、机上での空論を展開したり。
職能を使いたいけど、押し売りはしたくないし、、、それ以外はたいしてやる気もない、、、、こうなると、被災地に「役に立つ行動」ではなくなっているようにか見えないのだけれど・・・・
これでは、自分とはスタンスが合わない。

気持ちは、分かる。自分も地震と向き合う仕事・建築士だ。出来れば建築士とて役に立ちたい。
だが、被災地のために役に立つ「実行」という軸をとると、やりたいことより「出来る事をする」事が当然、先になる。

自分が出来る事を、観察し、考え、行動し、継続する。

自分がしていることは本当に微々たる物だ。
ただ微々たることでも「出来る事の実行、継続」。

被災地に向けた活動に関して、自分は、自身の感性・考え方を貫こうと思っている。



関連記事

・4/7南三陸へ・・・被災地で建築士ができること
・津波に流された缶詰の販売・・・希望の缶詰
・あるボラセンとのやりとり・・・ボランティアの難しさ


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2011/09/20

リビングバルコニーより、屋上のメリット [住宅設計.71]

この三連休、神奈川では、夕方になると穏やかな風が吹いていました。
夏は子供達のプールが常設になっていた自宅の屋上。そろそろプールは撤収の時期です。

連休中は仕事やらあったので何処へも行かず、子供達の力が有り余っていたこともあり・・・(^_^;)、屋上テラスで2夜連続晩ご飯となりました。

狭小住宅なので、大きな外部空間が周囲に取るのは難しい立地。無理してとって、内部空間が小さくなるのは本末転倒です。
「広く見える」工夫を優先し、実際に使いづらい住宅は良く見られます。狭小住宅の設計で、「広く見える」のと「最大限の広さ確保」を混同してはいけません。自邸では、そのスペース分を立体的に、屋上で展開する設計。

屋上は実はとてもメリットがあるのです。それは・・・・

「開放感と個室感」

相反する、要素が両立する空間なのです。

例えば、リビングに大きなバルコニーをつけても、そのレベルには隣家があったり、前面道路から見えたりと、思った以上にプライバシー感がありません。
隣の家に屋上があったら・・・となっても、バルコニーのように境界線側だけに屋上があるのはまれですし、そもそも屋上は、リビングより利用頻度が少なくなりますから、かちあうタイミングも少なくななります。
ですので思った以上に「プライバシー」のある場所なのです。開放感は、言わずもがな、です(^_^)。

屋上のデメリットとすると、屋上へ上がる為の階段スペースが勿体ない、と言ったところでしょう。
昇降スペース、自邸では下階の廊下・収納スペースを有効利用した、可動ハシゴを採用しました。まずは最大限の広さを確保する「工夫」です。

普通の晩ご飯を屋上に持っていくだけで、イベントになります。
ハシゴの上で「お皿とって~」というコミュニケーションは、子供も大喜び。リビングから〝すっ〟といけるバルコニーでは得られない「盛り上がり」があります。

立体的な間取りの楽しさは、生活の楽しさそのものです。


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2011/09/17

9年目突入!

本日9月17日からアトリエ アイズは9年目突入!
気がつけばもう9年、、、、

「(前就職先が)給料れくないなら、自分でやってもいっしょだな・・・」という、決して高い志がスタートはなく(^_^;)。。
でも、色々なご縁でここまで建築デザイナーとして生きて来れました。周りの方々が支えが本当にありがたく・・・・・・気きせずして、今週はそんな集まりや、出来事もたくさんありました。

頂いてきた心遣いに応えるのは、まずは次の10周年、その後15年、20年と頑張っていくこと!
あたたかいご縁への感謝と、頑張る宣言の日です!


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2011/09/13

復興応援チャリティー企画

9/8,9に開催された(社)神奈川県建築士事務所協会主催「みらいふれあいフェスティバル2011」。
その懇親会の席には、宮城県建築士事務所協会の役員の皆様が来賓としてご出席くださいました。
震災当時の状況や、その後建築士事務所としての行動など、とても貴重なお話を頂くことができました。
自分は「景観まちづくり特別委員」として、宮城県・石巻市の「希望の缶詰」のチャリティー販売を企画提案。
一度、津波で流されってしまった「缶詰」を回収・精査して出荷されたものを、懇親会の席で販売しました。準備した約200個は、あっという間に完売。

これからも、建築的な活動はもちろん、「自分が色々なカタチで出来ること」に取組んで、被災地の応援を継続します。





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2011/09/07

横浜へ遊びに来てください(^_^)

これからのまちづくり・家づくりを考える、「みらいふれあいフェスティバル 2011」の開催のご案内

テーマは「まちづくり 家づくり 防災への備えは?」。

建築の視点で捉えた家づくりやまちづくり。専門知識を結集してさまざまな提案をしています。
日本丸訓練センターではセミナーも開催。ご家族連れで楽しんでいただけるようにライブをはじめとしたパフォーマンスも!

日時:2011年9月9日(金)10:00~17:00
9月10日(土)10:00~16:00の2日間
場所:横浜みなとみらい日本丸メモリアルパーク
主催:(社)神奈川県建築士事務所協会

自分もちょろちょろしております。見かけたらお声掛けください(^_^)





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2011/09/01

【アイズの思想.141】味覚と価値観・・・4 建築の「オリジナル」

木漏れ日をイメージしたガラスモザイク
モノを創るシゴトをしていると「オリジナルやまねとはナンゾヤ?」という議論のテーマが出てくる事があります。
特に学生の頃はもんもんと考え込んだりもしました。

しかし、働き出して暫くして、自分にとって考え方の方向性が見える出来事がありました。
阪神淡路大震災です。
正確には「震災による、構造強度の一部見直し」。柱と梁の「接合部」等がより強化されました。
多少、設計に制約が出たものの「これで、今後おこるであろう被害がまた少なくなる」。そう思えたことを強く覚えています。

「建築」は「クリエイティブ」な部分と、「テクニカル」な側面が両立して成り立ちます。
物理的に大きな「空間」は、他の美術糸と比べ、「テクニカル」な要素がとても大きいです。それが、人命に関わるとなれば尚更。

構造改正により被害が減少できるということは、この「テクニカル」な部分は「これまでの多くの先人達の犠牲」により強化されてきたと言えます。

今、自分が行使している「建築技術」は先人達の積み重ねを「使わせてもらっている」。そんな感覚を持つようになりました。

そうなると、建築・空間の「オリジナリティー」というのは「本来ありえるのか?」という疑問を持つようになりました。
仮に100%オリジナルの建築があったとすると、何の裏づけも無いとても「危険な代物」ではないか?という理屈です。

それ以降、自分が優先すべきは「安易なオリジナルの追求」よりも、「そこに居る人の思い、そこの場所の背景」を鑑みて「その場の心地よさ」を大切にすることだと思うようになりました。
「その場の心地よさ」は、一人・一人、その場その場、その時その時を考えると、それを表現するカタチも多様になります。結果、それに携わった人・場のが共有できる存在。
「カタチのオリジナル」ではなく、「カタチを通した唯一無二の心持ち」というか・・・・

ものづくりの工程は、価値観形成と似ています。というか、やっぱり根本は同じ。。。。



我家のゴーヤ・グリーン・カーテンは、震災・省エネ・食を何某かのカタチで家族で共有したくて始めました。家族の反応はもちろん、自分自身が「良い意味」で楽しめました。



そして、秋には、もう一つ我家の「初の試み」の成果が出てきます・・・・・これもまた楽しみで(^_^)


おわり



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