2011/04/09

被災地で建築士が出来ること その6

→その1から読む


脱衣テントの中です。
大型で、中央部であれば大人でも普通に立っていられます。

地震から4週間、現在の状況を聞きました。
この被災地エリアについて、と言う前提はつきますが・・・

・食料等の支援物資は、倉庫に充分にある。
・しかし、それを整理し運搬する人とその車が不足して、全体に届けられていない。
・風呂・トイレなど、大型の避難所にはほぼ設置できている。
・ボランティアで全てはまかなえない、人・モノ・輸送など適時手配するためには資金が必要。
・赤十字等のように義援金もプールされている状況では、結局「今」に対応する事が出来ない。
・結局、NGO自ら義援金を募る必要がある。

復興の過程では、ニーズが刻々と変わるそうです。
被災地では「タイミング」がとても重要なのです。
どんなモノが、どれだけの労力を持って、どんなタイミングで入ってくるかで、復興のスピードが変わります。
「内容は良い」事は大切ですが、スピードを伴わない行動は、場合によっては復興の足を引っ張る。


そして、何ヵ月後かの時期が来たら「一つの仕事・売上」が復興のスピードを加速させます。
誰か一人でも、100万円でも売上があがれば、「よし、俺も」と仕事に前向きに取組めるようになり、廻りへの波及効果がとても大きい。



NGOの方の話は一つ一つが「リアル」でした。


どんな段階でも「スピード」をもって対応できるのは、志だけの素人ボランティアではなく、支援活動のノウハウを持ったプロ。
それが「被災地復興」の現実で、最も重要なことではないのか・・・その時の率直な気持ちです。




その7へつづく→


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