2011/05/28

梅雨の季節には「換気」の設計 その2

梅雨時の湿気は、室内のカビ発生に繋がる。
その防止策として「結露」をいかに抑えるかも重要になる。

室内空気の水蒸気が飽和状態になり、露点温度に達する温度差ができると結露が発生。
一昔前、窓ガラスについた露がそうだ。最近は、復層ガラスなどで随分と結露は見られなくなったが、空気が滞りやすい階段下の納戸だとかに棚を置くと、その裏側にカビが生えたりする。
「であれば、その部屋に換気扇をつければ」という論法は実は逆効果になる場合もある。換気効果が外気を取り込み、結果湿気も導入してしまうこともある。

小さな収納などの極めて局所的な場合は「除湿機」の設置が効果が高いこともある。
これは電気店で売っている、安価なものでも充分だ。そのため、階段下倉庫には、必ずコンセント設置を設置する。これは、他の住宅では案外見られない。もっと広まっても良いと思う。

そういった意味で、局所的な空気の滞留は「予測のつく範囲」。
その対処法のノウハウを持っていればよい。

建築士の立場からすると、見えない壁中の結露をさせないことが、住まいの寿命に関わってくる大変な問題になる。
住まいの最終的な居心地は、気体・温度性能で決まる。
「室内の温度」と、床・壁・天井・窓との「温度差」をつくらないようにするのが、結露なくす鍵。
空気の澱んみ結露が増えれば、カビは生える。


空気をコントロールする「家全体の換気計画」が、瞬間と長期わたる「家の居心地」を決める。


つづく

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