2010/08/28

景と観で、「景観」 2

これは私の個人的な考え(士会は関係ないです)。


景観には「守るべき景観」「つくる景観」とがあると考える。

「守るべき」は、「歴史的街並」。
時間の積み重ねはテクニナルではどうしようもない。もちろん、逆回転も不可能。
つくれないものは、文化として残さないと維持できない。
あとは、、、、現代の「機能」や「楽しみ」を付加し「スガタを死守」しながら「生かす工夫」をほどこす。

「つくる景観」は今まさに「活動」している街並。
しかしこれは多岐にわたる。商店街や住宅街、オフィス街、、、、地域によって様々な「スガタ」がある。

よく「欧米と比べると。。。」となると、日本の街並は多くの日本人にとって、ネガティブな対象にあるようだ。
だからなのか、一般には、商店街も、歴史的街並も、イッショクタンに語られてしまう傾向にある。
しかもその思想が強くなると、全てを「わびさび」の方向へもっていかれる。日本の歴史を振り返ると、日本の文化は「わびさび」だけではないはずなのだが。。。。

地方の行政によっては、町単位でなく、市や県単位で「暗い色」の指定がある。
まことちゃんハウスが良いとは思わないが、全域で建物の色を「ヨシアシ」の二元論はいかがかと。。。。

しかも、その「暗い色」しばりの強いある地方での折衝時、「Y電器のレモンイエローが建っているのに、他では許されない理由が分からない」と伝えると、、、、、、「大きい会社ですから。。。」と耳を疑う回答が行政からあった。。。 これは本当のハナシ。


だからこそ、今一度、「守るもの」と「つくるもの」を再整理し、さらに「つくるもの」のテーマ性を明確にしたい。
商店街のデザイン、住宅街の雰囲気、オフィス街のイメージ。「つくる景観」は「大きな懐」と「丁寧なテーマ付け」が本当に重要だと思う。。。。


つづく




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