2011/10/04

金木犀の香る「家のお風呂」 [住宅設計.72]



ここのところ川崎近辺も急に涼しくなりました。なんだか季節の変わり目が急で、「四季」のある日本らしくないようにも感じます・・・・

以前、建替えの住宅で、もともと庭にあった「金木犀」をそのまま残した設計をしました。
建替え時、家のカタチがかわるので、外構もほとんどやり変えになりました。
もともと立派な「金木犀」だったので、それだけは残して、リビング等からよく見える場所に移設する話もありましたが、設計が進むうち、、、、金木犀が浴室のそばのとても いい場所に。

樹木の移設は、意外とうまくいかないケースが多いのです。移設そのものも、樹木に大きな負担をかけますし、どうしても「建物の工程」に合わせざるを得なくなり、移設には良くない時期・季節になってしまう場合が多いので、樹木が弱ってしまうのです。ですので、移設は普段からあまりお奨めしていませんでした。

結局、金木犀はもとあった場所に。
そして「外部環境」の、とても大切な存在として、設計に生かすことに事になりました。

窓の大きさは、「金木犀」で決まっています。。
浴槽からの見えて、とても雰囲気がよく、半露天風呂気分(^_^)を楽しめます。
そして、浴室は2階。隣地の住宅との隙間にあり、目線が抜けた場所。ですので、その窓の前に樹木があると、ほどよい目隠しにもなります。
しかも「金木犀」は「常緑樹」。冬になっても葉が落ちないので、この環境が一年中保たれています。

また、西面にあるので、強い西日をさえぎる効果も。
これは浴室というより、住宅の壁面を影にするので、直射日光による「壁面温度」の急上昇を抑えています。今夏・昨夏の猛暑には、とても効果がありました。


室内へ取り込むべきは、光・風ばかりでなく「環境」が重要です。

居心地は、断熱性能・設備効率だけでなく、「居室の位置」「窓の開け方」、更に「外構」「隣家」等等の「環境」が相まってうまれます。
最近は、性能・機能偏重で、それこそ同業でも、室内の居心地を良くする為の「外構」「隣家」への配慮は薄くなる傾向が見られますが・・・

この住宅も都心の小さな家で、外構も隣地から1m幅程度しかありません。
しかし、敷地・隣家をよく観察すると、ちょっと工夫・配慮で「豊かな空間」をつくる「手法」が見えてきます。


ちなみに、このお風呂、金木犀の季節は「入浴剤いらず」で・・・・
季節感のある、いいお風呂です(^_^)。


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