2011/10/11

防災のまちづくり(1)・・・支援が少ない震災!


4月上旬 ボランティアでの被災地の状況(写真と本文は別)

神奈川大学社会人講座「防災まちづくりコーディネーター養成講座」第2回目。講師は、阪神淡路で実際に被災し復興に尽力し、東日本大震災では早期に被災地に入り、支援活動を行なった行政OBの方。
実際に被災も支援も「実行・実体験」された方の話しは、とても貴重で胸に響きました。

講義は2時間、ボリュームが大きいので、なるべくポイントを整理するつもりですが。。。。


項目だけ書かれた「手書きのレジュメ」で講義が始まりました。

パワポなどを使わず、「あえて手書き、あえて項目のみ」というのは、災害時にはライフラインの復旧を期待するより「アナログでも、とにかく少しでも多くの情報を共有する」ことの重要性を理解して欲しいとの趣旨。冒頭から、体験者の訴えが響きます・・・・
実際、被災地で「手書き新聞」からの情報源が有効だったとう報道もありました。


まずは、阪神淡路と東日本の違いを確認。
ご自身が被災された時のこと、今回の被災地の現状や、サポート活動レポートの前段となります。

<阪神淡路と東日本の違い>
○巨大な災害である
○広域な災害である・・・3日間は生存率が高いと言われるが、それまでに小さな町・村隅々までには救援が入れなかった。結果的に、食料の備蓄などは1週間は必要。
○複合災害である・・・地震・火災・津波・原発
援助が足りていない災害・・・神戸は当日からボランティアが入ったが、東日本は極一部。以後も、ボランティアの参加人数は、阪神淡路:1日平均-2万人。東日本:1日平均-2千人

援助が足りていないこの数字は、かなりの衝撃でした。

神戸では、当日には相当数のボランティアがはいって来たそうです。
東日本は、津波やライフラインの途絶箇所の多さなどで、時間が掛かったこともあるようですが、その後も、阪神淡路ほどボランティアの支援が少ないようです。
マスメディアでも、この話しはあまり露出していないような・・・・

建築業界は震災・被災地の話をする機会は比較的多いと思います。しかし、その中に実際にボランティア等の活動経験者は、極少数な印象は確かに・・・・
普段「地震規模・被害規模のデータ」を、これ見よがしに提示する同業者が散見されます。ボランティアの少ないこのデータを見て、何かを感じてくれるとよいのですが・・・


つづく






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