2011/09/20

リビングバルコニーより、屋上のメリット [住宅設計.71]

この三連休、神奈川では、夕方になると穏やかな風が吹いていました。
夏は子供達のプールが常設になっていた自宅の屋上。そろそろプールは撤収の時期です。

連休中は仕事やらあったので何処へも行かず、子供達の力が有り余っていたこともあり・・・(^_^;)、屋上テラスで2夜連続晩ご飯となりました。

狭小住宅なので、大きな外部空間が周囲に取るのは難しい立地。無理してとって、内部空間が小さくなるのは本末転倒です。
「広く見える」工夫を優先し、実際に使いづらい住宅は良く見られます。狭小住宅の設計で、「広く見える」のと「最大限の広さ確保」を混同してはいけません。自邸では、そのスペース分を立体的に、屋上で展開する設計。

屋上は実はとてもメリットがあるのです。それは・・・・

「開放感と個室感」

相反する、要素が両立する空間なのです。

例えば、リビングに大きなバルコニーをつけても、そのレベルには隣家があったり、前面道路から見えたりと、思った以上にプライバシー感がありません。
隣の家に屋上があったら・・・となっても、バルコニーのように境界線側だけに屋上があるのはまれですし、そもそも屋上は、リビングより利用頻度が少なくなりますから、かちあうタイミングも少なくななります。
ですので思った以上に「プライバシー」のある場所なのです。開放感は、言わずもがな、です(^_^)。

屋上のデメリットとすると、屋上へ上がる為の階段スペースが勿体ない、と言ったところでしょう。
昇降スペース、自邸では下階の廊下・収納スペースを有効利用した、可動ハシゴを採用しました。まずは最大限の広さを確保する「工夫」です。

普通の晩ご飯を屋上に持っていくだけで、イベントになります。
ハシゴの上で「お皿とって~」というコミュニケーションは、子供も大喜び。リビングから〝すっ〟といけるバルコニーでは得られない「盛り上がり」があります。

立体的な間取りの楽しさは、生活の楽しさそのものです。


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