2011/07/08

あえてコンパクトにつくる。

実際、都心部を中心に「小さな家・狭小住宅」が増えています。それを選択するまでにたくさんの「肢」がありますが、増えるからには色々理由があります。

まず、一番分かりやすい理由は「立地とコストのバランス」。

交通の便が良かったり、住環境が良いと、当然「敷地」の単価も割高になります。不動産において、その価格価値はまさに「良い条件」とイコール、そこで理想を追い求めると「大きなコスト」が重しに。

敷地にお金をかけ少しでも大きく、住宅はとにかく割安なもので安価ですます・・・という選択肢は「永く住む」ことが目的であれば、あまりオススメはできません。「割安な建築」は性能・居住性を犠牲にし、成り立っています。「心地よい場」でなければ永くはいられないでしょうし、居住後に大きな補修工事が発生しては、意味がありません。

そこで「立地条件は希望のもので、敷地は小さめ」とすると、住宅にかける分のコスト分配が大きくなり、より良い住環境へコストをかけることが出来ます。

それがもう一つの要因、「小さくても広々明るく住める設計」は、小さな家を選択する大きな理由になります。

立体的なプランニングや、広く見える仕掛けを駆使すると、「小さな家でしか出来ない楽しみ」が生まれてくるのです。スキップ・フロアーや、シンプルなLDKなど、デザイン手法は様々あります。
何より、「住空間がヒューマンスケールである」ことが、家族とのコミュニケーションを活性化するのです。

この二つの理由は、「理想の立地で、家族と楽しく暮らす」ことを実現するための選択肢。
あえてコンパクトにつくるのは、「自分達の暮らしをつくる家づくり」選んだ結果なのです。




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