2011/07/04

建築士学科試験の監理員

「初体験」な出来事があった。建築士試験の監督員を仰せつかったのだ。

昨日は、二級建築士の学科試験。

十数年前は、自分も「受験生」。一級建築士を取るのに悪戦苦闘していた。
受験する側の間は、試験の監督員は「厳しくカンニングをチャックする」存在だったが、いざ監督する側に回ると、予想した以上に、実に大きな責任を感じる立場だった。

試験時間を滞りなく進行させる事。注意・留意事項などを徹底させる事。そして、一番重いのが、解答用紙を収集して、事務局に届ける事だ。集める我々も、受け取る事務局も何重ものチェックを通す。
これにかける労力は莫大で、収集作業時の熱気言うか、活気と言うか、、、もっと粛々と行なわれているかと思ったが、その雰囲気は想像もしないほど「熱かった」。

一つ一つの作業としては単純なのだが、解答用紙は受験生のこれまでの苦労の結晶。一枚でも何かあったら、その人のこれまでと、これからが変わってしまう。
受験勉強が大嫌いな自分が苦労したことを思い返すと、一枚一枚が本当に大切だ。
監督員はその責任を「分かって実行できる」ことが一番重要なのだと、解答用紙を受け取って心の底から思った。

建築士資格は持っているだけではシゴトにならない。そのため、そうでない部分、例えば省エネ性能であったり、断熱性能であったりの「売り文句重視」の傾向が強くなっている。それは「国家資格としての責任」の範疇ではないので、本来の「建築士業務の内容」が脆弱化する傾向も同時に起きている。
何事も、その根底にあるものがしっかりしてこそ、その他が生きてくるはずなのだが・・・


監督員の「シゴト」は、これまでは資格を「受験」し、現在は「行使する」ことだけの自分が、受験する人と「向き合う側」に初めて立つことで、「建築士資格」の重さを改めて痛感する良い機会になった



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