2011/05/27

梅雨の季節には「換気」の設計 その1




各地で梅雨入りのニュース。
じめじめとした季節、。傘をさすのも億劫になる。
しかし水の供給源である。この雨もともて重要だ。

24時間の機械換気が義務づけられたが、実は、換気容量のみが重要視されていて、室内空気をコントロールするところまでの基準ではない。
もともとが「シックハウス対策」だから、とにかく室内気を抜くという発想だけで、「空気の心地よさ」ではない。

家全体を考えると、リビングのような居住区間から、徐々にトイレやお風呂・キッチンの換気扇へといった「流れ」を作り出すことが「換気設計」である。
居住空間のクリーンゾーンから、機能室であるダーティーゾーンへという流れ。

この設計方針は、商業施設・製造工場等のノウハウである。
分かりやすい例では、レストランでは、客席からを機能室へという空気の流れをつくり、臭い対策等を行なう。これは各用途の経験を積んだ設計者が施す換気計画である。
そういった意味で、住まいで本当に「換気」ができているかとなると、住宅業界においてはかなり疑問が残る。

換気計画があれば、特に湿気に関しては、部屋の隅々まで空気が有効に入れ替わり、澱みをなくし、カビの発生も抑えることができる。

自然通風に関してはこだわりが多いが、「家の風通し」に関しては、本当は「窓を閉めている時」の方が「居心地の良し悪し」が現れる。


つづく


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