2010/11/13

狭小住宅の設計アプローチ



高さの制限(北側斜線)、面積制限(建蔽率・容積率)の厳しい、第1種低層住居専用地域。

コンセプトは「家族の団欒は明るく・暖かく」「物理的な広さを可能な限り大きく」・・・
敷地条件とは相反する状況。建坪は12坪しかない。

まずは、上がダメなら下へ。敷地の1m段差を最大限利用。 道路レベルから実際の土地は1m上がったところにあります。

道路=駐車場とすると、1階は+2.4mのレベルに。
現状利用では取り込むことのできなかった1階の日照条件を、劇的に変えることのできる高さ。

しかし・・そのまま3層積み重ねると、敷地の北側部分が斜線にかかり、居住空間がとれない。
素直に地下1階・地上2階では、有効に空間が取ない。

そこで鍵となったのが、浴室の位置。
眺望条件から、+3m以上の高さで西側というのは決まっていました。

そこで無理して同一フロアに並べず、浴室の床レベルをスライド。中間階に設置。北側斜線をクリア 。
その廻りにトイレなど水廻りを集め、中間階に生活機能を充実させたことで、階段の有効性が向上。
廊下など「通り道」にしかならない空間(生活導線)を徹底的に排除しました。

生活導線の集約は、リビングなどの居住空間を広く確保することにもなります。


これは、目線の通り抜けのだけに終始する、「広く感じればよし」小手先のデザイン手法をせず、可能な限りの居住空間の確保と、各所の「寸法比率」を徹底的に検証した結果でもあります。

部屋の縦横比にこだわった、2.15mしか天井高さがなくても心落ち着く部屋。
通過するだけの廊下をなすため、階段に生活導線を集約、トイレ等の水廻り機能を中間階にレイアウ等等。

法規制・立地要件で削られるボリュームに対し、根本的な設計精査を立体的に積み重ね設計しています。

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