2010/06/30

照明計画を疎かにするべからず 2 天井編



ジブンが設計事務所で働き始めた頃、
「すきっとした天井は設計の目指すべき意匠。天井には空調やら照明やらが多すぎる。。。」
と、先輩から教授をもらった。

当時は自身もそれに納得したが、今は少し考え方が変わってきている。
確かに、空調など不用意な要素もままあり、すっきりさせたくはあるが「闇雲に目指すべき」トコロではない。
「すきっと」するためには、照明器具を極限まで整理しなければならず、場合によっては照明効果を殺しかねないからだ。

照明による効果は、日照も含めた「明かりのコントロール」である。
自然光も人工光も、不用意に絞り込みすぎると、なんとも「無表情」な空間になる。
店舗デザインの多いジブンからすると「表情豊かな空間」は、空間に必須・・・・というか、住宅や事務所にだって「豊かな表情」を否定する理由は本来無いはずだ。
それを店舗デザインだけにしておくのは如何なものか。住宅やオフィスだって人間活動を担う大切な空間である、ただ明るいトコロであるのは、造る側の表現力の問題なような気がしてしまう。


「壁にを走るような光」や「やわらかい間接照明」などを効果的に配し、空間を構成する。
「豊かな表情を構成する」上で、自然光であろうが、人工光であろうが、「光にしか出来ない」ことは実は多い。
「遊びゴコロ」だったり、「気分を引き締めるモノ」だったり、光の表現力はとても幅広い。



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